「平屋がふたり暮らしにおすすめ?」
「平屋の家に暮らすメリットは?」
この記事を読んでいるあなたはこのように思っているでしょう。
今回は、平屋の家がふたり暮らしにおすすめできる理由やメリット・デメリットを紹介します。
また、平屋住宅を建設する際におすすめする住宅会社もご紹介しますので平屋住宅を検討している方は、この記事を読んで全体像のイメージをつけると良いでしょう。
また、以下の記事では伊賀市・名張市で注文住宅を検討している方に向けておすすめの会社を紹介しているのであわせてご覧ください。
平屋の家はふたり暮らしにおすすめ
ふたり暮らしの場合だと、ゆったり過ごせる広さが大体75平米と言われています。
一戸建てに比べると約6割程度の延床面積で済むため、管理しやすいという点で平屋の家が適しています。
また、2階建てに比べると平屋は段差が少ない造りとなっているため、バリアフリーを意識し怪我のリスクを軽減できます。
広さを抑えることで冷暖房の効率も良いので光熱費を節約しやすいのも魅力の一つです。
このように、ふたり暮らしをする時に平屋の家がおすすめなのは、平屋の家の魅力や特徴がふたり暮らしに向いているからと言えるでしょう。
平屋の家にふたり暮らしするメリット5選
平屋の家にふたり暮らしするメリットは以下の3つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①家事動線がシンプル
平屋はロフトを造らない限り階段や段差がありません。
階段がないということは、洗濯や掃除で上下階を移動する動作がありません。
そのため、家事をする際の動線がシンプルになります。家事動作をまとめられるので、流動的に家事ができ、効率が上がります。
②理想の間取りが実現できる
2階建ての住宅の場合、予算や上下階の構造の兼ね合いで自分の理想とする間取りの実現が難しいことがあります。
しかし、平屋の場合は戸建ての広い家と比べて建築費が抑えられるため、その分を別の予算にあて自分のこだわりの空間に近づけられます。
また、平屋の場合は上の階の構造を気にせず間取りを考えられるので自分の生活スタイルによって希望通りの間取りを実現できます。
③メンテナンス費用が抑えられる
2階建ての住宅に比べると平屋はメンテナンスする面積が少なかったり、修繕時に足場を組む必要が無いため、メンテナンス費用が抑えられます。
また2階建ての場合、上階の重さが家の躯体に負荷を与えて歪みや傾きに繋がることがありますが、平屋の場合は上階の重さが無いため傷みにくくなっています。
階数や部屋数が増えることで、設備を設置する必要がありますが、平屋は設備も最小限で済むため、設備設置費用の面でもコストを抑えられます。
④コミュニケーションがとりやすい
平屋の家は、すべての生活空間が同一フロアにあるため、自然とコミュニケーションが生まれやすい環境を作り出します。ふたり暮らしの場合、2階建ての家では「住んでいるのに顔を合わせない」という状況が生じる場合がありますが、平屋ではそのような心配がありません。
リビングを中心に各部屋が配置されている平屋では、キッチンで料理をしている時も、リビングでくつろいでいるパートナーの様子を感じられる点が魅力です。同じフロアにいれば声をかけ合いやすいため、自然と会話が増えてふたりの関係性がより深まるでしょう。
とくに、夫婦で定年後の生活を送る場合、コミュニケーションの質と量は生活の満足度に大きく影響します。平屋の家では、お互いの気配を感じながらも適度な距離感を保てるため、快適なふたり暮らしを実現しやすいのです。
さらに、来客時にも平屋は利点があります。玄関からリビングまでの動線がシンプルで、階段を上る必要がないため、友人や家族を招いた際にもリラックスした雰囲気でもてなせます。
ふたりの時間を大切にしながらも、時には人を招いて楽しむ、そのようなバランスの取れた生活を平屋は支えてくれるでしょう。
⑤冷暖房効率がよく光熱費の節約になる
平屋の家は、適切な設計がなされていれば冷暖房効率に優れており、光熱費の節約につながります。2階建ての家では、暖かい空気が2階に上昇してしまうため、1階を暖めるのに余分なエネルギーが必要になる場合がありますが、平屋ではそのような問題がありません。
また、平屋はふたり暮らしに適した広さ(約75平米程度)で設計するケースが多いため、無駄に広い空間を冷暖房する必要がなく、エネルギー効率が良いのです。とくに高気密・高断熱の設計を採用すれば、さらに冷暖房効率を高められます。
ふたり暮らしの場合、リビングやダイニングなど共有スペースを中心に生活するケースが多いため、その周辺に寝室や水回りを配置すれば、生活エリアをコンパクトにまとめられるでしょう。これにより、使用していない部屋の冷暖房を切り、さらなる省エネにつながります。
また、平屋は屋根裏空間を断熱材で充填しやすいというメリットもあります。屋根からの熱の出入りを効果的に抑えれば、夏は涼しく、冬は暖かい室内環境を維持しやすくなります。長期的に見れば、この省エネ効果によって光熱費の大幅な節約が期待できるでしょう。
平屋の家にふたり暮らしするデメリット
平屋のふたり暮らしには多くのメリットがある一方で、以下のようにデメリットとなる要素もあります。
以下で詳しい内容を解説します。
①プライバシー確保が難しくなる可能性がある
平屋の家は、すべての窓が地上階にあるため、外部からの視線が気になりやすいというデメリットがあります。ふたり暮らしの場合、リビングや寝室などのプライベート空間が外から見えてしまうと、落ち着いて過ごせなくなる可能性もあるでしょう。
このデメリットを解消するためには、窓の配置や大きさ、高さを工夫する必要があります。たとえば、プライベート空間の窓は高い位置に設置したり、すりガラスやブラインドを活用したりすれば、外部からの視線を遮れるでしょう。
また、庭に植栽を施し、自然な目隠しを作るのも効果的です。L字型やコの字型の間取りを採用して中庭を設ければ、外部からの視線を気にせず開放的に過ごせる空間を作れます。
⓶広い土地が必要になる
平屋は2階建てと比較して、同じ延床面積を確保するためには約2倍の敷地面積が必要になります。たとえば、75平米の延床面積を持つ平屋を建てるためには、建ぺい率や道路斜線制限などを考慮すると、少なくとも120平米以上の敷地が必要になるでしょう。
とくに都市部や人気エリアでは、広い土地の取得には高いコストがかかります。また、狭小地では平屋を建てること自体が難しい場合もあるでしょう。
ふたり暮らしに適した広さの平屋を建てるためには、土地選びの段階から慎重に計画を立てる必要があります。
③水害時のリスクがある
平屋の最大のデメリットの一つは、水害時の避難場所が限られる点です。2階建ての住宅であれば、1階が浸水しても2階に避難できますが、平屋にはそのような避難スペースがありません。
とくに近年は気候変動の影響で水害のリスクが高まっているため、この点は慎重に考慮する必要があります。平屋を建てる際には、必ずハザードマップを確認し、浸水想定区域内であれば建築を避けるか、盛土や高床式にするなどの対策が重要です。
また、緊急時の避難経路や避難場所を事前に確認しておくなどの対策も大切です。とくにふたり暮らしの高齢者世帯の場合、災害時の避難が遅れるリスクもあるため、立地選びはとくに慎重に行うべきでしょう。
ふたり暮らしの平屋に最適な間取り例
ここでは、ふたり暮らしの平屋に最適な間取りを厳選してご紹介します。
1.1,000万円台で叶う間取り
伸和建設が提案する「Type平屋南・切妻 内と外の繋がり平屋スタイル」は、ふたり暮らしに最適な間取りです。この間取りの特徴は、収納扉が見えないように計画した印象的な主寝室と、季節外の洋服や荷物をしっかり収納できるウォークインクローゼットを備えている点です。
書斎や家事室など多目的に使えるワークスペースも確保されており、在宅ワークや趣味の時間を充実させられます。坪数を抑えながらも普段の動線が短くなるように、寝室を中心にLDKと水回りを回遊できる間取りになっているのが特徴です。
広めのトイレは将来の暮らしやすさも考えた設計で、バリアフリーな空間にするため、車いすでも通りやすい廊下幅を確保し、各部屋のドアを全て引き戸にし、部屋の出入りをラクにしています。
特筆すべき点として、ご夫婦共用のクローゼットが洗面に隣接しているため、洗濯の「洗う→干す→たたむ→しまう」が1か所で済み、毎日の家事負担を軽減できる工夫がされている間取りです・
2.バリアフリーな間取り
2つ目の間取り例は、LDK続きの洋室を備えた平屋プランです。この洋室の特徴は、両開きの引戸を開くとLDKと一体的に使える点です。普段は書斎や趣味の部屋として使いながら、来客時にはリビングの延長として活用できる柔軟性を持っています。
キッチンは1m以上の通路幅で、ゆったりと作業できる設計になっているのが特徴。また、玄関ホールから各部屋への動線がスムーズで、生活のしやすさを重視した間取りとなっています。
この間取りでは、ウォークインクローゼットが充実しており、季節外の衣類や荷物をしっかり収納できます。また、玄関近くにも収納を確保し、外出用の上着やバッグなどをすっきりと片付けられる工夫がつまった間取りです。
両プランとも、ふたり暮らしに適した広さと機能性を備えながら、将来的な生活の変化にも対応できる柔軟性を持った間取りとなっています。
ふたり暮らしの平屋づくりで後悔しないためのポイント
ふたり暮らしの平屋づくりで後悔しないためには、以下5つのポイントに留意して進めるとよいでしょう。
以下で詳しい内容を解説します。
①老後まで見据えたライフプランを立てる
ふたり暮らしの平屋を計画する際には、現在の生活スタイルだけでなく、将来のライフスタイルの変化も考慮するのが重要です。とくに、老後の生活を見据えた設計を行えば、長く快適に暮らし続けられるでしょう。
たとえば、将来的な身体機能の低下を想定し、バリアフリー設計を取り入れる工夫も大切です。具体的には、段差をなくす、廊下や出入り口を広めに取る、手すりの設置を想定した壁の補強を行うなどの工夫が挙げられます。
また、将来的に介護が必要になった場合を想定し、介護スペースを確保できる柔軟な間取りも検討すべきでしょう。初期投資は多少高くても、長期的に見れば維持費が抑えられる選択をすることで、老後の経済的な負担を軽減できます。
⓶お互いのプライベートスペースを確保する
ふたり暮らしの平屋では、共有スペースの快適さと同時に、お互いのプライベートスペースを確保する工夫も重要です。長く一緒に暮らしていくためには、一緒に過ごす時間と個人の時間のバランスが大切だからです。
たとえば、寝室とは別に、それぞれの趣味や仕事に使える個室や専用スペースの設置も検討するのも良いでしょう。読書や手芸が好きな方には静かな書斎コーナー、音楽を楽しみたい方には防音性を考慮した部屋など、それぞれの趣味や関心に合わせたスペースを確保すれば、ふたりの生活の質が向上します。
これらのプライベートスペースは必ずしも完全に独立した部屋である必要はありません。リビングの一角に仕切りやパーティションで区切ったコーナーを設けたり、廊下の突き当たりにデスクスペースを確保したりするなど、限られたスペースを工夫して活用するのもよいでしょう。
③効率的な動線設計にこだわる
平屋の大きな魅力の一つは、効率的な動線設計が可能な点です。とくにふたり暮らしの場合、お互いの生活リズムや習慣を考慮した動線設計を行えば、日々の暮らしがより快適になります。
たとえば、朝の準備がスムーズに行えるよう、寝室から洗面所、キッチンへの動線を短くしたり、帰宅後の行動を考慮して玄関からキッチン、リビングへの動線を工夫したりする工夫も大切です。
また、ふたりが同時に行動する可能性も想定し、すれ違いやすい廊下幅や、ふたりで使える洗面台の設置なども検討すると良いでしょう。
なかでも重要なのは、家事動線の最適化です。洗濯機から物干し場、収納スペースへの動線を最適化すれば、家事の負担を軽減できます。キッチンと食品庫、ダイニングの関係性も、料理や食事の準備がスムーズに行えるよう配慮するとよいでしょう。
④十分な収納スペースを確保する
ふたり暮らしでも、年月が経つにつれて物は増えていくものです。とくに平屋の場合、2階がないため収納スペースが限られがちですが、計画的に収納を確保する工夫も重要です。
まず、各部屋の用途に合わせた収納計画を立てましょう。寝室にはクローゼットやウォークインクローゼット、リビングには本棚や収納棚、キッチンには食器棚や食品庫など、それぞれの部屋の機能に合わせた収納を設けるのがおすすめです。
とくに、ふたり分の衣類や趣味の道具、季節物の収納スペースは余裕を持って確保すべきでしょう。また、壁面を活用した造り付け収納や、床下収納、小屋裏収納などを効果的に取り入れると、限られたスペースでも十分な収納量を確保できます。
平屋の場合は屋根裏空間を小屋裏収納として活用すれば、大幅な収納増加が見込めます。
⑤複数社を比較検討する
平屋の家づくりを成功させるためには、信頼できる住宅会社を選ぶことが非常に重要です。とくに平屋の設計・施工経験が豊富な会社を選べば、平屋特有の課題(採光・通風の確保、プライバシーの保護など)に対する適切な解決策を提案してもらえます。
住宅会社を選ぶ際は、複数の会社から見積もりを取り、実績や対応、アフターサービスなどを比較検討しましょう。また、モデルハウスや完成見学会に足を運び、実際の空間や仕上がりの確認も大切です。
とくに重要なのは、担当者との相性です。家づくりは長期間にわたるプロジェクトであり、その間何度も打ち合わせを重ねる必要があります。
自分たちの要望や疑問を気軽に相談できる関係性があるかどうかは、満足のいく家づくりを実現する上で大きな要素となるでしょう。また、アフターサービスの内容も重要な判断材料です。
住宅は建てた後のメンテナンスやサポートも重要です。定期点検の頻度や保証内容、緊急時の対応などについて、詳しく確認しておくことをおすすめします。
複数社を比較検討すれば、価格だけでなく、提案内容や対応の質、アフターサービスなど、総合的に最適な選択ができるようになります。時間と手間はかかりますが、長く快適に暮らすための重要な投資と考えましょう。
伊賀市や名張市でおすすめの平屋の住宅会社3選
平屋を建てる際にはデメリットの対策も行えるよう、平屋の施工実績のある住宅会社に依頼することをおすすめします。
そこで、本記事ではおすすめの平屋の住宅会社を3つご紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ローコストで実現『伸和建設』

伸和建設は奈良県全域、三重県名張市・伊賀市を中心に施工していて、平屋専門で扱っているお店もあるため建築実績から信頼できる住宅会社です。
また、建設実績があると、自分たちの生活スタイルが平屋に適しているか、どういう間取りが良いかなども相談もしやすくなります。
項目 | 詳細 |
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会社名 | 伸和建設株式会社 |
住所 | 三重県名張市桔梗が丘2番町5街区68番地 |
創業年数 | 1973年9月 |
公式サイト | https://hiraya-ie.com/ |
間取りや予算に応じてのプランも用意されているため、ローコストで平屋を検討している方はおすすめです。
以下の記事では伸和建設の口コミや評判、施工事例や会社の特徴などを詳しく解説していますので、ぜひ一度チェックしてみてください。
デザインで選ぶなら『チェックハウス』
岐阜県、三重県、愛知県を中心に施工しているリゾートスタイルの注文住宅です。
チェックハウスは、ハウスメーカーにある設備やアフターサービスも備え、地元にある工務店並の対応力で、設計事務所と同じくらいのデザイン性にこだわって家づくりをしています。
項目 | 詳細 |
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会社名 | Archish Design株式会社 |
住所 | 三重県四日市市芝田一丁目1-6 ザ・グレイスビル1B チェックハウス プラス 四日市スタジオ |
設立年月日 | – |
公式サイト | https://archishdesign.com/ |
平屋でも、住宅性能に妥協せず、デザインにこだわりたいという方はチェックハウスをおすすめします。
住宅性能で選ぶなら『一条工務店』
一条工務店は『性能の良い家づくり』を目指し30年以上も前から大学や研究機関と協力してきました。
結果、2021年には『最新年間で最も売れている注文住宅会社』でギネス記録に認定されるほどの実力で高い評価を得ているハウスメーカーです。
項目 | 詳細 |
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会社名 | 株式会社一条工務店 |
住所 | 東京都江東区木場5-10-10 |
設立年月日 | 1978年9月 |
公式サイト | https://www.ichijo.co.jp/ |
平屋住宅は構造上、夏は熱く、冬は寒いと言われています。しかし、一条工務店なら業界トップクラスの断熱性能で快適な室温を保つ事ができます。
住宅性能を重視した平屋を検討したい場合は一条工務店をおすすめします。
まとめ
今回は、平屋がふたり暮らしにおすすめな理由について解説してきました。
平屋だと、段差がない暮らしが出来るため怪我の防止はもちろん、上下階の移動がないため家事効率も上がります。またメンテナンス費用も安く済むメリットが多くありました。
ふたり暮らしでゆったり過ごせる広さは、1戸建ての約6割と言われているため、2階建ての住宅よりも平屋の方が予算的にも管理的にもおすすめだということがわかります。
『ふたり暮らし』と言っても、子供が独立した夫婦であったり、子供を持たない夫婦、兄弟で暮らすなど生活のスタイルは様々なものだと思います。
様々なライフスタイルに対応するには、理想の間取りを実現しやすい平屋をおすすめします。
この記事で紹介した平屋の特徴を理解した上で、あなたの理想とする家づくりが実現できるかどうか検討してみてください。