近年、プレカットなど技術の進歩により、コストカットができるようになったことで、1,000万円台でマイホームが建てられる時代になりました。
階段がなく、暮らしやすい平屋は、世代を問わず人気を集めています。そんな平屋を1,000万円で建てられたら非常に嬉しいでしょう。
この記事では、新築平屋は1,000万円で建てられるのかについてや、平屋建築の際に妥協してはいけないポイント、平屋をローコストで建築するポイントを解説します。平屋を新築で建てようと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
1,000万円で平屋は建てられる?
結論からいうと、1,000万円台で平屋を建築することはできます。注文住宅の坪単価は工務店によって「35∼100万円」と幅広いため、予算に合わせて選ぶと良いでしょう。
坪単価が「35~50万円」の工務店であれば、1,000万円以下でも新築平屋を建てられそうに感じますが、実際に家を建てるとなると坪単価以外の費用も発生します。そのため、坪単価を安く抑えても、それ以外の費用がかさむと2,000万円前後になってしまいます。
また、平屋を建てるとなると、土地も必要です。土地を持っていない場合は、土地を購入する費用も発生します。そのことも踏まえて予算を考慮していきましょう。
土地を既に持っている場合
土地を既に持っていて、新築平屋を建てようと考えている場合、建物費用のみが発生する訳ではありません。
建築費用には、以下3つの工事費が発生します。
- 本体工事費:基礎・外観・内装・設備など
- 付帯工事費:給排水・ガス工事
- 別途工事費:地盤改良・外構工事
上記で紹介した、坪単価は本体工事費のみの費用です。予算を考える際に、地盤改良費を忘れてしまうことが多いので注意しましょう。
また、地盤が緩い土地の場合、建てる前に改良工事をする必要があります。地盤改良だけで150万円以上する場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
平屋の建築費用・諸費用
平屋の建築諸費用の目安は、建築費用の10%です。建築費用が1,500万円であれば、諸費用は150万円が目安です。諸費用には以下が含まれます。
- 建築確認の申請料
- 登録免許税
- 地鎮祭費
- 司法書士への報酬など
事前に費用がどれくらいになるか、工務店のスタッフに見積もりを出してもらっておくと安心です。
平屋を1,000万円台で建てる際に妥協してはいけないポイント5つ
新築を建てて住みづらかったり、後悔が残ってしまうよりも、快適に暮らしたい方が多いと思います。そこで、1,000万円で新築平屋を建てる際に妥協してはいけないポイントを5つお伝えします。
それぞれ以下で詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
【ポイント①】断熱性
断熱性は、快適な暮らしに欠かせない重要な要素です。壁裏や床下の断熱材は目に見えないため、費用削減の影響を受けやすいです。
しかし、断熱性が低いと冬の寒さや夏の暑さの影響を受けやすくなるため、快適に過ごしにくく、健康面に悪影響がでる可能性が高まります。「夏は涼しく、冬は暖かく」という暮らしやすい住まいにするためにも、壁の中の断熱材だけでなく、窓などの断熱性の高さも考慮することが大切です。
依頼する工務店の断熱性への取り組みを確認し、一定の基準を満たしているかチェックしてみてください。
【ポイント②】耐震性
平屋は2階建ての家と比べて、耐震性が高いイメージがありますが、耐震にも等級があるため、耐震等級を確認しておきましょう。
耐震性能は間取りや建物の形にもよりますが、耐震等級の基準は以下の通りです。
- 耐震等級1:建築基準法で定められた最低限の耐震性能基準。震度6強から震度7程の地震に耐えられるレベルを想定している。
- 耐震等級2:耐震等級1の1.25倍の耐震性能。災害時の避難場所と同じ基準。
- 耐震等級3:耐震等級1の1.5倍の耐震性能。大きな地震が来てもダメージを受けにくく、長く住み続けられる。消防署や警察署などと同じ基準。
耐震等級は1∼3まであり、1番等級レベルが高いのは耐震等級3です。耐震等級3は、耐震等級1の1.5倍の地震に耐えられる程の性能水準となっています。
基本的に耐震等級1をクリアしていれば、家は建てられます。しかし、数百年に一度の大きな地震が来た時にダメージを受けてしまうリスクが高いため、耐震等級3が好ましいです。
大きな地震が起きても、受けるダメージが軽減できるため、地震が多い日本でも安心して住み続けられます。ローコストで建てようという気持ちも分かりますが、妥協してはいけないポイントです。
【ポイント③】省エネ性能
どれだけ建物の価格を抑えられても、電気や水道、ガスなどのランニングコストが高くてはあまり意味がありません。上記で紹介した断熱性能もそうですが、設備の省エネ性能も着目してみてください。
実際に着目するポイントとして以下5つ紹介します。
- 建物全体の断熱性能
- お風呂関連の断熱性
- シャワーや水栓の節水機能
- 給湯器の効率の良さ
- トイレの節水機能など
浴槽の断熱性が低いとお湯が冷めるのが早いため、追い炊きの回数が増え、光熱費が発生します。水回りの節水機能も細かいですが、コスト削減の1つです。
1回や1日でそこまで費用がかからなくても、長期的に考えると大きな費用となります。そのため、各部に省エネ性能を取り入れてみてください。
【ポイント④】バリアフリー
平屋はワンフロアであるため、バリアフリーにしやすいです。家はこれからずっと住み続けるため、老後も見据えた家づくりをしておきましょう。
家を建てる段階であれば、予算を抑えてバリアフリー設計を取り入れられます。将来の暮らしも考えながら、検討してみてください。
【ポイント⑤】デザインバリエーション
外観や内装のデザインはローコストで家を建てた場合に後悔する人が多い部分です。そのため、理想のデザインが作れるのか、事前にチェックしておきましょう。
依頼する工務店の施工事例を参考にしたり、イメージするデザインがある場合はそれをしっかり担当者に伝えてみてください。担当者にきちんと伝えられるよう、参考写真を用意しておくと親切です。
1,000万円台で平屋を新築する際のコツ
コストを抑えた家づくりは、無駄を省いて必要な場所に費用をかけることです。費用を抑えて、新築平屋を建てる際のコツを以下6つ紹介します。
プランを建てる際の参考にしてみてください。
シンプルなデザイン
装飾の少ないシンプルでおしゃれな外観の平屋にすると、外装にかかる費用をカットできます。他にも、建築コストや修繕費なども抑えられます。
また、高級な材料や手の込んだアイテムを使用しなくても、シンプルでおしゃれな家づくりはできます。そして、シンプルなデザインは、長年住んでも飽きが来ず、幅広い世代から人気のデザインです。
シンプルなデザインにも種類がたくさんありますので、好みのものを見つけてみてください。
コンパクトなサイズ
平屋は家の延べ床面積が小さくなる程、建築費用を抑えられます。逆に延床面積が大きくなるほど、建築費用は高くなります。壁も同様、部屋数が増える程壁の材料費がかかり、部屋数が減ると材料費は抑えることが可能です。
しかし、家族の人数に合わないサイズでは、窮屈に感じ、快適性が失われてしまいます。家族の人数や年代を含め、どれくらいの広さだと暮らしやすいのかを考慮しながら、プランを建ててみてください。
国都交通省のデータでは以下のように面積水準が定められています。
単身 | 2人 | 3人 | 4人 | |
誘導居住面積水準 | 55㎡ | 75㎡ | 100㎡ | 125㎡ |
最低居住面積水準 | 25㎡ | 30㎡ | 40㎡ | 50㎡ |
誘導居住面積水準は、多様なライフスタイルに対応して、豊かな暮らしのために必要だと考えられている広さです。最低居住面積水準は、健康で文化的な暮らしのために必要と考えられる最低限の広さです。
新築平屋を建てる際のトータル費用を考えつつ、家族全員が快適に暮らせる広さを検討してみてください。
シンプルな間取り
コストを抑えた平屋づくりでは、スペースや間取りの無駄をなくすことがポイントです。リビングを中心に各部屋やお風呂場への生活動線を作り、廊下を省略したり、屋根裏収納などのでっとスペースを活用して収納スペースを作ると、コンパクトかつ費用を抑えられます。
また、コンパクトかつシンプルな間取りは、費用を抑えられるだけでなく、効率の良い快適な暮らしに繋がります。平屋の間取りに取り入れられることが多い、勾配天井やスキップフロア、ロフトなどは予算を見ながら、余裕があれば取り入れてみてください。
オプションを最低限にする
注文住宅のオプションには、魅力的なものが多いです。しかし、実際に住んでみたら「要らなかったかも」「スペースもっと欲しかったな」など後悔してしまうこともあります。
無駄な費用をかけず、1,000万円台で新築平屋を建てるなら、家族のライフスタイルに活用できそうなオプションを選別してみてください。必要な設備やオプションを見極め、無駄を無くすことで、費用を抑えて必要な場所に注力できます。
いざ住み始めたら使わなかったオプションとしてよくあるのは以下3つです。
- 食洗器を付けたけど、音がうるさく、手洗いしている
- お風呂にテレビを付けたけど、お風呂に長居することがあまりない
- トイレに手洗い場を付けたが、水はねするため、掃除が大変
予算を考えず取り入れてしまわないよう気をつけましょう。
規格住宅から好みに合ったものを選ぶ
規格住宅は、建売住宅と注文住宅の間に位置します。建築のプロが考えた、価格やデザイン、間取りのバランスが良い住宅プランです。プランは複数あり、その中から好みのアイテムやプランを選んで家を作っていきます。
あらかじめ決められた複数のプランから間取りを選ぶ規格住宅は、すでに土台となるプランがあるため、設計の時間短縮や建材などの費用を大幅に抑えられ、注文住宅よりも費用を抑えられることが特徴です。
家族の人数や要望に合わせて好みの間取りを選べるため、建売住宅よりもライフスタイルに合ったものが選べます。0から作る注文住宅と違い、自由度は低いですが、建築コストを抑えたい方にはおすすめです。
工務店選び
コストパフォーマンスの良い家を建てるためは、複数の工務店に見積もりを依頼し、比較検討しましょう。なぜなら、ハウスメーカーや工務店によって、同じプランでも金額に差が出る可能性があるからです。
また、見積もり以外にも以下のことに着目してみてください。
- こちらの要望をしっかり聞いてくれるか
- 要望が取り入れられたプランかつ見積もりか
- スタッフの対応
- 対応の速さ
工務店とは家に住む限り、ずっと付き合いがあります。後のメンテナンスのことも踏まえて、長期的に住む事を考えて上記のことに着目しながら、信頼できる工務店を厳選していきましょう。
近くの工務店のホームページを見てみたり、足を運んでどんな工務店なのかチェックしてみてください。
平屋の建築実績が豊富な伸和建設株式会社
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 伸和建設株式会社 |
住所 | 三重県名張市桔梗が丘2番町5街区68番地 |
創業年数 | 1973年9月 |
公式サイト | https://hiraya-ie.com/ |
岐阜県で1,000万円台の平屋を建てようと考えている方は、伸和建設がおすすめです。伸和建設は約50年以上の歴史を持ち、奈良県・三重県エリアで家づくりに取り組んでいます。
1,000万円以下という圧倒的な低価格で高品質な住まいを建てられることで人気を集めている会社です。全国のローコスト住宅会社と共同仕入れで材料費を削減したり、販促物を自社制作したりなどの工夫によって低価格での提供を可能としています。
また、標準仕様が充実しているため、低価格で快適な住まいを建てることが可能です。興味のある方は気軽に問い合わせてみましょう。
まとめ
この記事では、1,000万円台で新築平屋を建てる際のコツやポイントなどをお伝えしました。しっかりと把握し、住まいのプランを検討していきましょう。
住宅会社が提示する平屋の価格は、建物本体のみの工事費で、他の費用が含まれていないこともあります。本体以外にかかる費用は、建築確認申請費や屋外給水工事費、ガス配管工事費などです。工務店によって表示方法が違うため、必ずチェックしましょう。
また、いくらローコストといっても、なぜ費用を抑えられているのかを確認し忘れないようにして下さい。これを理解しておくことで、工務店が提供する品質や価格が適切であるかを見極められます。
上記で紹介したコツやポイントを参考に、コストを抑えた平屋づくりをしていきましょう。