「平屋をローコストで建てるには?」
「平屋をローコストで建ててくれる住宅会社はどこ?」
子どもからお年寄りまで、快適に住めるのが魅力の平屋住宅。しかし、平屋は2階建てよりも広い土地が必要となる点から、コスト面で不安を感じている方もいることでしょう。
確かに平屋は、坪単価が割高になる傾向がありますが、ポイントを押さえることでコストの削減がしやすい側面もあります。
平屋でならコストを抑えつつ、家族みんなが快適に暮らせる環境を実現できるでしょう。そこで今回は、平屋をローコストで建てる方法を解説します。
コストを下げるポイントから注意点まで解説するため、参考にしてください。
また、以下の記事では当メディアが厳選した平屋住宅を建てる際におすすめの住宅会社を紹介していますので、ぜひ一度お読みになってみてください。
平屋をローコストで建てるには?
平屋をローコストで建てるには、下記が重要となります。
上記を念頭に置くことで、平屋をローコストで建てられるでしょう。
標準仕様で建てる
平屋をローコストで建てたいのであれば、住宅会社の標準仕様を選びましょう。
住宅会社では、使用する建材や設置する住宅設備に対して、標準的なものから特別仕様のものまで幅広く取り揃えています。
標準仕様は、一括購入できる建材や効率化された工法を用いて、ローコストながら安定した品質を保てるところが強みです。
そのため、住宅会社の規格プランや標準仕様といった、シンプルな建築方法を選択するといいでしょう。
こだわりたい箇所があれば、その部分だけオプションで補えれば十分です。
家を必要以上に広くしない
家の広さを抑えれば、土地代や工事費の削減につながります。
そのため、必要なだけの広さを確保して、それ以外の空間は設けないようにしましょう。
子どもを含めて3人暮らしにも関わらず、部屋数を4つ以上にしたり、リビングを大空間にしても使わない無駄部屋ができたり、かえって過ごしにくくなります。
1人暮らしだったり、夫婦2人暮らしだったりする場合は、家をコンパクトにしたほうが掃除や移動が楽になり、かえって快適かもしれません。
坪単価ではなく総費用で考える
平屋は、坪単価ではなく総費用で考えるようにしましょう。
平屋は比較的安く建てやすい住宅ですが、2階建て住宅よりも坪単価が高い傾向にあります。
なぜなら、延床面積が少ないため計算上で不利となるからです。
しかし、坪単価とは家の建築費用のみを用いて1坪あたりの単価を計算したものであり、家づくり全体の費用から計算されたものではありません。
家づくりの総費用は、建築費用だけでなく土地選びから諸費用・庭や駐車場など外回りの工事費などを含みます。
そのため、坪単価だけで判断するのではなく、総費用のバランスを考慮してプランニングするといいでしょう。
平屋のコストを下げるポイント
ここからは、平屋のコストを下げる下記4つのポイントを解説します。
上記を取り入れてもらえれば、平屋のコストを大幅に削減できるでしょう。
外観をシンプルにする
外観をシンプルな形状にすることで、コストを抑えられます。
なぜなら、複雑な形状の家は外壁の面積が多くなり建材費が高くなるだけでなく、建築の手間がかかる分人件費もアップするからです。
そのため、正方形や長方形のようにできるだけシンプルな外観とすることで、コストを抑えられます。
また、正方形の住宅とすることで安定性が増し、耐震性が強くなるのもメリットです。
片流れ屋根にする
平屋の屋根を片流れ屋根にすることで、コストを抑えられるでしょう。
屋根の形には片流れ屋根・切妻屋根・寄棟屋根などがありますが、片流れ屋根が最も建材費を抑えられ、工事費用も安いです。
仮に間取りの関係上、片流れ屋根が難しい場合は三角屋根の切妻屋根であれば、片流れ屋根の次にコストを抑えられるでしょう。
平屋の屋根は、高さを抑えて形もシンプルにすることで費用を抑えられます。
間仕切りを減らす
部屋数はできるだけ抑えて、間仕切りの壁を少なくするといいでしょう。
仕切りの壁が多いと、その分建材費や施工費がかさんでしまいます。
一方、間仕切りを減らすことでコストを下げられるだけでなく、室内に広い空間ができるため風通しが良くなる点でもメリットです。
また、部屋だけでなく階段も仕切らずオープンにし、リビング内に設けることで階段を仕切る壁の費用も削減できます。
上記のように、できるだけ間仕切りのないオープンな間取りとすることで、費用を抑えられるでしょう。
廊下をできるだけ減らす
平屋のコストを抑えるには、廊下をできるだけ減らしましょう。
廊下を減らすことで、延床面積が抑えられてコストカットにつながります。
生活空間が全て1階に集約される平屋は、プライベート空間となる個室と、共有空間となるLDKやバスルームなどの出入り口をどのように配置するかで、廊下の要・不要の判断が分かれます。
プライベート空間と共有空間との間に距離が必要という考え方もありますが、コストカットを考えるのであれば、極力無駄な空間をつくらないことがポイントです。
廊下をなくすと部屋間の導線がシンプルとなり、家事効率が良くなるメリットもあるでしょう。
平屋の建築で使える補助金・支援制度
平屋を建てる際には、本体価格や付帯工事だけでなく、補助金や支援制度を上手に活用することが大切です。住宅性能を高めたり、省エネ設備を導入したりする場合、国や自治体の制度を利用できるケースがあります。
ここでは、平屋の新築時にも適用できる代表的な補助金制度を紹介します。
以下で詳しく解説します。
子育てグリーン住宅支援事業
子育てグリーン住宅支援事業は、国が実施する補助金制度で、子育て世帯や若者夫婦世帯が省エネ性能の高い新築住宅を建てる際に利用できます。対象は、ZEH水準や長期優良住宅など一定の性能基準を満たす住宅です。
平屋でもこれらの基準を満たせば補助対象となり、補助額は最大で100万円を超える場合があります。世帯条件と住宅性能の両方をクリアする必要があるため、事前に工務店やハウスメーカーに確認しておくことが重要です。
制度は予算枠や期間が限られるため、最新情報をチェックし早めに申請準備を進めることが求められるでしょう。
戸建住宅ZEH化等支援事業
戸建住宅ZEH化等支援事業は、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)の普及を目的とした国の補助制度です。断熱性能を高め、省エネ設備や太陽光発電を導入し、エネルギー消費量を実質ゼロに近づけた住宅が対象となります。
平屋であってもZEH基準を満たせば申請可能で、補助額は55万円前後から、条件によってさらに上乗せされる場合もあります。導入する設備や設計基準が細かく定められているため、設計段階から専門家と連携することが必要です。
環境に優しい住まいを目指す方にとって、コストを抑えながら性能を高められる有効な制度です。
地域型住宅グリーン化事業
地域型住宅グリーン化事業は、地域の工務店や中小建設会社が供給する住宅を対象に、環境性能や耐久性を高めた家づくりを支援する制度です。長期優良住宅や低炭素住宅など一定の性能を満たす場合に補助金が交付されます。
平屋であっても条件を満たせば対象となり、採用する工務店が登録事業者であることが必要です。地域資源や木材の利用を推進している点も特徴で、地元に根差した家づくりを希望する方におすすめです。
平屋をローコストで建てる際の注意点
平屋のコストを下げるポイントを解説したところで、ここからは平屋をローコストで建てる際の注意点として下記を解説します。
平屋をローコストで建てたい方は、上記の点に注意してください。
土地条件によっては安くならない場合もある
平屋を建てる土地条件によっては、安くならない場合もあります。
土地の中には、都市計画の建築制限によって「防火仕様への変更が必要」などの、条件が定められている場合もあるでしょう。
そのため、当初の予定にはなかった思いがけない出費が出てしまうケースがあります。
土地選びに失敗しても、すぐに買い替えることはできません。
土地を選ぶ際は敷地の形状や広さだけでなく、都市計画の建築制限なども調べておくといいでしょう。
性能や品質にもこだわる
ローコストな平屋でも、性能や品質にもこだわりましょう。
コストを削減したいからといって、安全性や快適性まで損なわれてしまえば意味がありません。
例えば、耐震対策は住む人の安全性に大きく関わるため、入念に行う必要があります。
また、断熱性能が不十分だと、室内の冷暖房の効率が悪くなり、結果的に月々の光熱費が上がってしまうでしょう。
そのため、平屋をローコストで建てるとしても、性能や品質の一定基準は満たしてください。
平屋を建てる際の注文住宅会社の選び方
平屋の注文住宅は暮らしやすさやデザイン性で人気がありますが、依頼する会社によって完成度やコストの満足度が大きく変わります。後悔しない家づくりをするためには、事前に会社選びの基準を理解しておくことが大切です。
ここでは特に注意すべき3つの視点を紹介します。
以下で詳しく解説します。
実際の建築費用と総予算を比較する
注文住宅を検討する際は、坪単価の目安だけではなく、最終的な総費用を確認することが重要です。
建築費用には本体工事だけでなく、付帯工事や設計料、登記費用など多くの費用が含まれます。会社によって見積もりの範囲が異なるため、必ず内訳を確認し、総額で比較しましょう。
また、平屋は基礎や屋根の面積が広くなるため、同じ延床面積の2階建てに比べて割高になるケースもあるので注意が必要です。総予算を明確にし、必要な費用をすべて把握することが、後悔しない会社選びにつながります。
評判や口コミをチェックする
住宅会社の公式情報だけでは見えない部分を知るには、利用者の評判や口コミを確認するのが有効です。実際に建てた人の体験談からは、工事の対応やアフターサービスの実態が分かります。
インターネットのレビューやSNSに加え、知人からの紹介や施主宅見学会などで直接話を聞くと、より信頼性の高い情報を得ることも可能です。対応の速さや説明の分かりやすさなど、細かな部分まで確認することで、その会社が信頼できるかどうかを判断できます。
客観的な声を取り入れることが、失敗しない選び方の大きな助けになるでしょう。
複数社を比較検討する
注文住宅会社を一社だけで決めると、価格や仕様の違いを見逃す恐れがあります。複数の会社に同条件で見積もりを依頼し、費用や提案内容を比較することで、より自分に合った会社を見つけやすくなるでしょう。
また、会社ごとの強みや特徴も見えてきます。ある会社はコスト重視、別の会社はデザイン性や性能に強みがあるなど、比較を通じて判断材料が増えます。
平屋のように土地条件や生活動線が重視される住宅では、複数社の提案を検討することが理想的な住まいを実現するための大切なステップです。
平屋を建てるなら!伊賀市・名張市でおすすめの注文住宅会社3選
家づくりにおいて、会社選びは成功のカギを握る重要なステップ。とくに平屋住宅を検討している方にとっては、コスト・設計力・住みやすさのすべてが揃った住宅会社を選ぶことが大切です。
ここでは、伊賀市・名張市で平屋の施工に定評のある3社を紹介します。
以下で詳しく解説します。
平屋専門店 平屋の家(伸和建設)

「平屋の家」は、奈良県と三重県(名張市・伊賀市)を中心に展開する平屋住宅専門ブランドです。
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 伸和建設株式会社 |
住所 | 三重県名張市桔梗が丘2番町5街区68番地 |
創業年数 | 1973年9月 |
公式サイト | https://hiraya-ie.com/ |
価格を抑えつつ質の高い住まいを提供しており、建物本体価格660万円(税込)からのプランも選べます。プランは1ROOMから3LDKまで豊富で、コンパクトでも暮らしやすさにこだわった設計が魅力です。
また、土地探し・住宅ローン相談・建替えサポートまで対応可能で、初めて家を建てる方へのフォロー体制も万全。モデルハウス見学も積極的に行っており、実際に空間や動線を体感しながら選べるのも安心材料のひとつです。
平屋に絞って検討している方に最適な住宅会社です。
なお、伸和建設株式会社について気になる方は公式サイトを訪問してみてください。
以下の記事では伸和建設の口コミや評判、施工事例や会社の特徴などを詳しく解説していますので、ぜひ一度チェックしてみてください。
チェックハウス
チェックハウスは、岐阜・愛知・三重エリアを中心に展開するデザイン住宅に強い工務店です。
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 株式会社 チェックハウス |
住所 | 三重県四日市市芝田一丁目1-6 ザ・グレイスビル1B チェックハウス プラス 四日市スタジオ |
設立年月日 | – |
公式サイト | https://archishdesign.com/ |
特に平屋では、「中庭のある暮らし」や「全館空調の快適さ」など、デザイン性と機能性を両立した家づくりが特長。建築家との協業による提案型の注文住宅で、自分だけの理想の住まいを叶えるサポート体制も整っています。
また、価格帯も明確で、提案住宅は2000万円台〜から対応。名張市近郊にはショールームもあり、実際の空間を体感しながら検討できるのも大きな魅力のひとつです。
リゾート感のある、洗練された平屋を建てたい方におすすめです。
なお、以下の記事ではチェックハウスについて、より詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
一条工務店
一条工務店は、住宅性能の高さに定評のある全国規模のハウスメーカーです。
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 株式会社一条工務店 |
住所 | 東京都江東区木場5-10-10 |
設立年月日 | 1978年9月 |
公式サイト | https://www.ichijo.co.jp/ |
平屋住宅においてもその技術力は健在で、全館床暖房・高気密高断熱・太陽光発電+蓄電池など、快適性と省エネ性を兼ね備えた設備が標準仕様。耐震性にも優れており、長期的な安心と快適な暮らしを両立したい方に適しています。
伊賀市・名張市周辺にもモデルハウスが複数あり、事前に性能や間取りを体感できるのも安心ポイント。初期費用はやや高めでも、ランニングコストやメンテナンス性で高い評価を得ているのが特徴です。
高性能な平屋住宅を検討している方にとって、一条工務店は見逃せない選択肢といえるでしょう。
一条工務店についてより詳しい情報を知りたい方は、以下の記事も併せてお読みください。
まとめ
今回は、平屋をローコストで建てる方法を解説しました。
平屋のコストを下げるには下記のポイントが重要です。
- 外観をシンプルにする
- 片流れ屋根にする
- 間仕切りを減らす
- 廊下をできるだけ減らす
できるだけ、シンプルな構造とすることで無駄な建材費や手間を削減できて、コストを抑えられるでしょう。
ただし、コストを削減したいからといって、安全性や快適性まで損なわれてしまえば意味がありません。
住み心地のことも考え、性能や品質の一定基準は満たしてください。
今回解説した内容を参考に、ローコストな平屋住宅を実現してください。