平屋との相性が良い片流れ屋根とは？メリット・デメリットから注意点も解説

「おしゃれな平屋を実現させたい！」

「平屋と片流れ屋根の相性はどうなの？」

スタイリッシュなデザインの平屋に魅力を感じ、検討している方もいることでしょう。おしゃれな平屋を実現するには、外観の印象を大きく左右する屋根選びが重要です。

屋根の中でも片方向に流れるような勾配のついた片流れ屋根が、近年人気があります。

しかし、本当に片流れ屋根は平屋との相性が良いのか、判断に迷っている方もいるはず。デザイン性だけでなく、機能性にも優れた平屋を実現したいと考えている方もいることでしょう。

そこで今回は、平屋に片流れ屋根を採用するメリット・デメリットを解説します。片流れ屋根にする注意点も合わせて解説するため、参考にしてください。

平屋との相性が良い片流れ屋根とは

片流れ屋根とは、1枚の屋根が片側に傾いており、傾斜が1つだけの屋根です。

一般的な三角屋根と比べてシンプルな外観となり、モダンな住宅に合うとされています。

天井高を確保しやすいため平屋との相性がよく、人気も高いです。

しかし、メリットがあればデメリットも存在するため、以降の解説を踏まえて総合的な観点から判断するといいでしょう。

平屋を片流れ屋根にするメリット

ここからは、平屋を片流れ屋根にするメリットとして下記3つを解説します。

• 建築コストが安い
• 天井高を確保しやすい
• 太陽光パネルを設置しやすい

平屋に片流れ屋根を採用する際の、参考にしてください。

建築コストが安い

片流れ屋根は、ほかの屋根と比べて建築コストが安いです。

見た目だけでなく、屋根のつくり自体もシンプルなため、施工の負担を軽減でき建築費を安く抑えられます。

また、傾斜が1面しかないため、雨どいを設ける箇所が少なくなり、建材費も抑えることが可能です。

傾斜角度をゆるくすれば、屋根裏を小さくでき、その分の建築費も抑えられるでしょう。

上記のように片流れ屋根は、工夫次第で費用を抑えやすいため、建築コストを安くできます。

天井高を確保しやすい

片流れ屋根は傾斜を比較的自由に設計できるため、天井高を確保しやすいです。

天井高を確保すれば、屋根裏を収納スペースや子どもの遊び場にしたりなど、様々な用途で活用できます。

屋根裏に普段使わないものやシーズンものを収納することで、生活スペースに余裕が生まれて住みやすくなるでしょう。

また、縦の空間の広さを生かして、通気性や採光性の確保も可能です。

上記のように天井高を確保すれば、平屋の住み心地がアップします。

太陽光パネルを設置しやすい

片流れ屋根は、フラットな1枚の屋根を取り付ける構造となるため、太陽光パネルが設置しやすいです。

平屋はそもそも2階建てと比べて屋根自体の面積が広くなりやすいため、大きなパネルも設置できるでしょう。

そのため、太陽光パネルを設置した際には、高い発電効率が期待できます。

十分な発電量を得られれば経済的にも助かるため、大きなメリットとなるでしょう。

平屋を片流れ屋根にするデメリット

平屋を片流れ屋根にするメリットを解説したところで、ここからは下記のデメリットを解説します。

• 雨漏りの心配がある
• 雨どいが壊れやすい
• 湿気が溜まりやすい

メリットだけでなくデメリットも踏まえて、平屋に片流れ屋根を採用するか検討してください。

雨漏りの心配がある

片流れ屋根には、雨漏りの心配があります。片流れ屋根は、傾斜が一方向に流れる形となっているため、雨水の大半は屋根の高いところから低い方へと流れていきます。

しかし、雨水が傾斜の方向とは反対側へと流れてしまうこともあり、それが外壁の隙間に入ってしまうと、雨漏りを引き起こしてしまいます。

そのため、雨漏り対策が必要となります。『ルーフィング』と呼ばれる、屋根本体の下に敷かれる防水シートを用いることで、防水性を高めることが可能です。

上記のように、片流れ屋根には雨漏りのリスクがありますが、対策を講じることで対処できるでしょう。

雨どいが壊れやすい

片流れ屋根は、雨どいが壊れやすい点でデメリットです。

三角屋根のように傾斜が2つに分かれている屋根は、雨水が二方向へと流れるため、雨どいの負荷は分散されます。

一方、片流れ屋根は一方向にすべての雨水が流れていくため、雨どいに負荷がかかって壊れやすくなったり、汚れが溜まって詰まりやすいです。

そのため、雨どいのメンテナンス頻度は、通常の屋根よりも多くなるでしょう。

湿気が溜まりやすい

大きい屋根が1つしかない片流れ屋根は、空気の循環が悪くなり、湿気が溜まりやすい傾向にあります。

屋根の傾斜が2つある三角屋根の場合、空気の逃げ道が2つ4つできるため、空気が循環して湿気が溜まりにくいです。

しかし、空気の逃げ道が1つしかない片流れ屋根は湿気が溜まりやすく、結露の原因にもなります。

結露をそのまま放っておくと、屋根の構造部分が腐ってしまう恐れもあるため大変危険です。

そのため、使用する建材を吟味して湿気が溜まりにくくなるよう、住宅会社へ相談しましょう。

平屋に片流れ屋根を採用する注意点

ここからは、平屋に片流れ屋根を採用する際の注意点として下記3つを解説します。

• 勾配と屋根裏のバランスを考える
• 雨どい対策を行う
• 屋根の向きを吟味する

上記の内容は、片流れ屋根を採用する上で重要な事項となるため、確認しておきましょう。

勾配と屋根裏のバランスを考える

平屋に片流れ屋根を採用する際は、勾配と屋根裏のバランスを考えましょう。

勾配を大きくすると、スタイリッシュで存在感のある印象となり、傾斜の角度が大きくなる分、屋根裏として活用できる空間が広くなります。

一方で勾配を小さくすると、落ち着いた印象となり、周囲にある住宅の外観にも溶け込みやすいです。

しかし、屋根裏に使える空間が小さくなってしまいます。

上記のように片流れ屋根の勾配は、見た目と機能性のどちらにも影響を与えるため、優先したい内容を整理してバランスを考えることが重要です。

雨どい対策を行う

片流れ屋根の雨どいは壊れやすくなっているため、 雨どい対策を行いましょう。

平屋を片流れ屋根にするデメリットでも解説したように、片流れ屋根は雨どいにかかる負担が大きいため、壊れやすく詰まりやすいです。

そのため、定期的な掃除や汚れが詰まっていないかチェックする必要があります。

メンテナンスを疎かにしていると、雨どいの修理が必要となり、余計なお金がかかってしまうでしょう。

日頃からきちんと手入れをしておけば、壊れる心配はありません。

屋根の向きを吟味する

屋根に太陽光パネルを設置する場合は、屋根の向きを吟味しましょう。

屋根の向きによって、発電効率が大きく変わります。

片流れ屋根は設置する面が一方向に限られるため、他の屋根と比べて方角を細かく調整する必要があります。

日当たりの悪い北側に屋根を傾けてしまうと、効果が極端に小さくなってしまうため注意が必要です。

発電効率が最もいい向きはどこか、住宅会社へ相談しながら決めましょう。

平屋の片流れ屋根をおしゃれにするポイント

ここまでの解説から、平屋に片流れ屋根を採用した際のイメージは持てたことでしょう。

ここからは、片流れ屋根を採用した平屋をよりおしゃれにする下記のポイントを解説します。

• 他の屋根と組み合わせる
• 屋根と家のバランスを取る

機能性だけでなく、見た目もこだわりたい方は参考にしてください。

他の屋根と組み合わせる

片流れ屋根と他の屋根を組み合わせることで、よりおしゃれな外観になります。

平屋で片流れ屋根を採用するとシンプルな印象になりがちですが、寄棟屋根や三角屋根と組み合わせることで、カジュアルでかわいらしい印象をプラスできるでしょう。

また、雨水を受け止める屋根の役割も果たすため、雨水を分散させられて雨どいの負荷が軽減されます。

上記のように片流れ屋根と他の屋根を組み合わせることで、特徴のある外観に仕上げられ、片流れ屋根のデメリット対策にもなるでしょう。

屋根と家のバランスを取る

平屋の片流れ屋根をおしゃれに見せるには、屋根と家のバランスが重要です。

片流れ屋根は左右対称にならないため、もともと外観のバランスを取るのが難しい屋根形状となっています。

片流れ屋根で勾配がきついと窓の上部に余分な壁が増えてしまい、外観のバランスが悪くなってしまうため、屋根の勾配はあまり大きくしない方がいいでしょう。

屋根裏スペースの確保で勾配を大きくしたい方は、壁側にも逆向きの片流れ屋根を設置する段付き屋根にすることをおすすめします。

外観のバランスが取れて、おしゃれな印象になるでしょう。

おしゃれな平屋を実現するなら『伸和建設』がおすすめ

おしゃれな平屋を実現するなら『伸和建設』がおすすめです。

伸和建設は1968年に創業して以来、奈良県・三重県エリアで家づくりを行う住宅会社です。

これまでに手掛けた住宅数は2000棟以上となっており、豊富な実績をほこります。

1,000万円以下という圧倒的な低価格かつ高品質な住まいを得意としており、平屋住宅の実績も豊富です。

全30プランという豊富なラインナップを用意しており、自由設計にも対応しているため、あなたの納得する平屋が低価格で手に入るでしょう。

伸和建設でなら、本当に大切なものを選び、必要なものをシンプルにまとめた平屋が実現できます。

まとめ

今回は、平屋に片流れ屋根を採用するメリット・デメリットを解説しました。

片流れ屋根とは、1枚の屋根が片側に傾いており、傾斜が1つだけの屋根です。

一般的な三角屋根と比べてシンプルな外観となり、平屋との相性も良くて人気があります。

平屋を片流れ屋根にするメリットは下記のとおりです。

• 建築コストが安い
• 天井高を確保しやすい
• 太陽光パネルを設置しやすい

片流れ屋根にすることで、平屋の機能性を向上させられます。

一方、今回解説したようにデメリットもあるため、平屋に片流れ屋根を採用する際は、総合的に判断した方が良いでしょう。

この記事が、あなたの家づくりの力となれれば幸いです。