少し前までは家を建てるなら2階建てが主流、平屋はどちらかというと『昔ながらの古い家』という印象があり、検討する人は少数でした。
しかし、近年の住宅購入における平屋の割合は増加傾向です。少子高齢化や共働き世帯の増加による生活スタイルの変化が影響し、家事動線の優れた平屋を選ぶ人が増えています。
この記事では、平屋に興味がある、検討している方に向けて、平屋のメリット・デメリット、建てる際の相場、オススメの間取りを紹介しています。是非参考にしてください。
平屋が人気な理由
平屋が人気な理由は、少子高齢化や共働き世帯の増加による生活スタイルの変化が影響しています。
少子高齢化により、一世帯あたりの人数は減少し続けています。住宅に求められる部屋の数、部屋のスペースは少なくなり、住宅に対して広さを求める人は少なくなりました。そのため、平屋を選択する人が増えてきています。
また、共働き世帯の増加も平屋の選択を後押ししています。平屋は家事動線を集約できるため、仕事と育児で忙しい共働き世帯からも人気を集めています。
平屋を新築するメリット
平屋を新築すると、2階建て以上の住宅とは違ったメリットがあります。
それぞれのメリットを詳しく紹介します。
効率の良い家事動線
平屋は水回り・クローゼット・収納など家事に関わるすべての設備が1フロアに集約されているため、家事が効率的に進みます。2階建ての場合は、洗濯物を干す・掃除する・服を収納するなど、家事をする度に階段の上り下りを繰り返す必要があります。
平屋では家事を効率的に進めて、平日にリラックスしてテレビを見る・休日にすこし遠くへ出かけてみるといった、時間の有効活用ができます。共働きで忙しい人や家事に時間をとられたくない人には平屋がおすすめです。
家族でコミュニケーションがとりやすい
平屋では、1フロアに家族全員が生活するため家族間のコミュニケーションがとりやすいです。間取りにもよりますが、家に帰ってくれば家族の誰かと顔を合わせて会話ができます。
2階建ての場合、子供が部屋から出てこず、コミュニケーションがとりにくいと感じてしまうことがあるでしょう。家族間でのコミュニケーションを大切にしたい人には平屋をおすすめします。
優れた耐震性
住宅購入の際に、誰もが気になる住宅の耐震性ですが、東北大震災以降は特に重要視している人が増えています。
平屋は2階がないため、住宅としての重心は低くなります。重心が低くなることで、地震の揺れには強くなり住宅へのダメージや倒壊の可能性を抑えることができます。
しかし、平屋にするだけで地震に強くなり、倒壊の心配がなくなるわけではありません。ハウスメーカー・工務店により耐震性への考え方も、家を建てる構造も違います。ハウスメーカー・工務店を決める際は慎重に選びましょう。
メンテナンス費用を抑えられる
平屋では住宅購入後にかかるメンテナンス費用が抑えられます。中でもメンテナンス費用で高額な外壁塗装費を抑えられることは、大きなメリットです。
外壁塗装時に必要な足場を組む高さがでないこと、1階部分の外壁のみ塗装するため対象範囲が少ないことが理由で、メンテナンス費用を抑えられます。住宅購入後にかかる大きな出費を抑えたい人には、平屋がおすすめです。
平屋を新築するデメリット
平屋を新築するデメリットもあります。
それぞれのデメリットを詳しく紹介します。
土地の広さが必要
平屋を建てる場合は、土地の広さが必要になります。2階建てと同じ広さがほしい場合は、その分広い土地が必要になります。土地の価格が高いエリアで検討している方は、住宅購入における、土地代の割合が大きくなり、肝心な建物にお金をかけられなくなる可能性があるので注意が必要です。
また、土地の価格が安くても、水害の多い地域で平屋を建てることはおすすめしません。平屋は浸水してしまったときに2階へ逃げる選択肢がありません。万が一に備えて、高台への避難を考えておくか、危険性の高いエリアには建てないことをおすすめします。
坪単価が高くなる
2階建て住宅と比較して坪単価が高くなる傾向があります。住宅を建てる工事の中でも、基礎工事と屋根の工事は本体工事費用の中でも大きな金額を占める工事です。
平屋では基礎と屋根の面積が2階建てよりも増えてしまうため、その分の坪単価が高くなる可能性があります。
プライバシーの確保
平屋はリビング・お風呂・玄関・寝室などすべての生活空間が1階に存在します。そのため、プライバシーを確保することが難しいです。
家の立地や周辺環境・窓の位置次第ですが、外からの視線が入りやすいデメリットがあります。常に視線を感じることがストレスになることがあるため注意が必要です。
住宅の大きさを土地に対してゆとりのあるサイズにする、間取りを工夫するなどの対策でプライバシーが確保できます。ハウスメーカー・工務店に相談しながら、プライバシーが確保できるように間取りや窓の配置を提案してもらいましょう。
平屋の一戸建てを新築で建てる相場
平屋を新築で建てる場合、3LDK・25~30坪の相場は1,300万~2,400万です。坪単価は55~80万となります。あくまで目安ですので、ハウスメーカーや工務店により価格に開きがでてきます。
気になったハウスメーカーや工務店がある場合、実際にどのくらいの価格で平屋を建てられるのか、あなたの希望を伝えながら相談してみましょう。
平屋一戸建て新築のオススメ間取り
実際に、平屋のプランと図面を見ながらおすすめの間取りを紹介していきます。
1LDKの事例
リビングを中心にして、水回り・玄関・寝室が配置されている間取り。1人でゆったりとした暮らしを堪能できる1LDKです。
2LDKの事例
玄関と廊下の空間を区切りに、リビング・ダイニングと洋室が分かれており生活空間が仕切られています。2人ですっきりとしたシンプルな暮らしができる2LDK。
3LDKの事例
リビング・ダイニングを中心に洋室が3部屋と水回りが配置された間取り。夢の平屋での生活を家族みんなで送れます。
平屋を建てる注意点
平屋は家事動線の集約・家族間でのコミュニケーション・メンテナンス費用が抑えられるなど、メリットが多いことを紹介してきました。メリットを魅力に感じた方は、平屋を新築で建てたいと考えてもらえたかもしれません。
しかし、平屋を新築で建てるには、2階建てと違った注意点があります。平屋を新築で建てる際の注意点は以下の2点です。
それぞれの注意点を説明していきます。
土地の広さ
平屋を建てるには、広い土地が必要です。平屋は1階にすべての生活空間が集中するため、2階建てと比べて建物の延床面積が大きくなります。
具体的な土地の広さは、延床面積や間取りによって異なりますが、一般的に延床面積が30坪の平屋を建てる場合、敷地面積は150坪以上が必要になってきます。平屋を建てる際は、土地の広さも考慮して土地探しをすることが大切です。
また、平屋を建てる際には、建築基準法の容積率や建ぺい率などの制限も考慮する必要があります。これらもあわせて注意しましょう。
日当たりやプライバシーの確保に工夫が必要
平屋は、2階建てと比べて屋根や外壁の面積が大きく、日当たりやプライバシーを確保するために間取りで工夫する必要があります。日当たりの面では、2階建てと比べて屋根や外壁の面積が大きく、日当たりが悪くなる場合があります。
プライバシーの面では、1階にすべての生活空間が集中することで、2階建てと比べて1階の窓や玄関から、生活空間が見えやすいというデメリットもあります。日当たりとプライバシーが確保できる間取りになっているか注意する必要があります。
平屋を選択して後悔しないために
平屋を選択して後悔しないためには、以下のポイントを意識しましょう。
それぞれを詳しく説明していきます。
家族のライフスタイルに合っているか確認する
平屋は、広々とした空間を活かした間取りが可能です。しかし、家族構成やライフスタイルによっては、必要な部屋数が足りなかったり、間取りが使いにくかったりする可能性があります。
平屋を建てる前に、家族のライフスタイルや家族の未来をよく考えて、必要な部屋数や間取りを検討しましょう。
複数のハウスメーカーや工務店から見積もりを取る
平屋の建築費用は、ハウスメーカーや工務店によって異なります。複数のハウスメーカーや工務店から見積もりを取ることで、相場を把握し、より安い費用で高品質・高機能な平屋を実現できる可能性を高められます。
また、複数のハウスメーカーや工務店から見積もりを取ることで、それぞれの特徴や強みを比較検討することが可能です。
平屋をローコストで建てるなら『伸和建設』がおすすめ
項目 | 詳細 |
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会社名 | 伸和建設株式会社 |
住所 | 奈良県磯城郡田原本町千代1110-5 |
電話番号 | 0744-32-8850 |
公式サイト | https://hiraya-ie.com |
平屋をローコストで建てるなら『伸和建設』がおすすめです。伸和建設は1968年に創業して以来、奈良県・三重県エリアで家づくりを行う住宅会社です。
これまでに手掛けた住宅数は2,000棟以上となっており、豊富な実績を誇ります。1,000万円以下という圧倒的な低価格かつ高品質な住まいを得意としており、平屋住宅の実績も豊富です。
全30プランという豊富なラインナップを用意しており、自由設計にも対応しているため、あなたの納得する平屋がローコストで手に入るでしょう。伸和建設でなら、本当に大切なものを選び、必要なものをシンプルにまとめた平屋暮らしが実現できます。
まとめ
効率の良い家事動線・家族とのコミュニケーション・メンテナンス費用など2階建て以上の住宅とは違った、平屋ならではのメリットがあることを紹介しました。土地の制限や坪単価の高さのデメリットがあるものの、注意点や後悔しないポイントを抑えて平屋を新築で建てることができれば、満足のいく平屋での生活を送れるでしょう。
家づくりは人生の中でも大きな買い物です。後悔しないように必要な情報を入手して、家づくりに取り組むようにしましょう。
本記事があなたのお役に立てることを願っております。