平屋を検討している際、中二階を設けるか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。平屋の中二階にはメリット・デメリットがあります。
平屋に中二階を設けるメリット・デメリットを把握していないと、後悔する可能性が高いです。そこでこの記事では、平屋に中二階を設けるメリット・デメリットを解説します。平屋の中二階で失敗しないためにも、この記事をチェックしてみてください。
また、以下の記事では当メディアが厳選した平屋住宅を建てる際におすすめの住宅会社を紹介していますので、ぜひ一度お読みになってみてください。
平屋のおける中二階とは?
中二階とは、一つの階層の中に階層を設ける構造のことです。一般的には、1階と2階の間に設けられることが多いですが、2階建ての住宅であれば、どこにでも設置できます。
平屋の中二階は、ロフトのようなものです。平屋には2階が存在しないため、屋根裏部屋のイメージをすると分かりやすいでしょう。
ただし、厳密には中二階とロフトは違います。ロフトは建築基準法で広さや高さが定められています。一方、中二階は広さや高さの条件がありません。
しかし、中二階は建築基準法や消防法などの法規制を受ける場合があるほか、構造によっては耐震性に影響が出る可能性があります。中二階を設ける際は、建築士への相談が必要です。
平屋に中二階を設けるメリット
平屋に中二階を設けるメリットは以下の3つです。
それぞれのメリットを把握して、平屋に中二階を設けるかの参考にしてみてください。
部屋全体が明るくなりやすい
中二階は、部屋全体を明るくする効果が期待できます。一般的に平屋は天井が低く、採光が十分でないケースが多いです。
しかし、中二階を設けることで、天井が高くなり、高い位置に窓を設けられます。太陽の光が部屋の奥まで届きやすくなり、部屋全体が明るくなるというわけです。
中二階に天窓や高窓を取り入れると、より多くの光を取り入れられます。窓を効果的に配置することで、部屋全体を明るくすることが可能です。
開放的な空間を作れる
平屋に中二階を設けると、開放的な空間を作れます。中二階は、平屋の天井の高さを活かし、立体的な空間を作り出すことが可能です。視覚的な広がりが生まれ、開放感あふれる空間が実現できます。
平屋は天井の高さを比較的自由に設定できるため、中二階を設けても天井が高く感じません。縦の空間に広がりをもたせるだけでなく、空間に動きが生まれるでしょう。
さまざまな用途で使用できる
中二階は平屋の開放感をそのままに、プラスアルファの空間を生み出せます。中二階の空間は、さまざまな用途に利用できるのが大きな魅力です。
たとえば、趣味のスペースとして活用できます。読書が好きなら中二階に書斎を作ったり、模型作りが趣味なら作業スペースを設けたりできるでしょう。
また、子ども部屋としても最適です。子供が小さいうちはリビングで一緒に遊ぶことが多いですが、成長するにつれて自分の部屋が欲しくなるケースが多いです。中二階は、子供部屋として十分な広さを確保できます。
さらに、収納スペースとしても活用できます。中二階を設けることで、季節の家電や衣類などを収納する場所の確保が可能です。
平屋に中二階を設けるデメリット
平屋に中二階を設けるデメリットは以下の3つです。
それぞれのデメリットを把握して、平屋に中二階を設けるかを検討してみてください。
建築費が高くなりやすい
中二階は、平屋の空間を有効活用できるという魅力的な一面がある一方で、建築費が高くなりやすいです。中二階を設けるためには、建物の構造を複雑にする必要があります。
通常の平屋に比べて、柱や梁などの構造材が増えるため、材料費や施工費がかさみます。また、中二階を快適な空間にするためには、一定の天井高を確保することが重要です。
通常の平屋よりも天井を高くする必要があり、材料費や施工費が増加します。中二階は設計や施工に時間や材料費がかかるため、建築コストが高くなりやすいです。
平屋に中二階を設ける際は、中二階の設置を強みにしているハウスメーカーを選ぶと手頃な価格で中二階を取り入れられるでしょう。
耐震性が下がる可能性がある
一般的に、平屋は二階建ての住宅に比べて耐震性が高いといわれています。しかし、中二階を設けることで、建物全体の重心が高くなり、耐震性が低下する可能性があります。
特に、中二階の面積が大きい場合や、中二階に重量物を置く場合は、耐震性が下がる可能性が高いです。適切な設計がおこなわれていない場合、地震の際に建物がゆがんだり、倒壊したりする危険性があります。
ただし、ハウスメーカーは耐震性を考慮して中二階を設けるため、耐震性の心配をする必要はありません。中二階の広さやデザインによっては、実現できない可能性があります。
完全なバリアフリーではなくなる
中二階を設ける場合、必ず階段が必要です。階段が、バリアフリーの観点からは大きな障害となるでしょう。車椅子での移動や足腰の弱い高齢者にとっては、階段の昇り降りが困難になる場合があります。
現在は、階段の昇り降りができても、将来的に足腰が弱くなった場合、中二階の利用が困難になる可能性も考えられます。中二階を設けると完全なバリアフリーではなくなるため、将来的な対策をすることが重要です。
平屋に中二階を設ける際の注意点
平屋に中二階を設ける際の注意点は以下の2つです。
それぞれの注意点を把握して、平屋での中二階で失敗しないようにしましょう。
中二階に対応しているハウスメーカーが少ない
中二階は、建築基準法上の扱いが複雑で、構造計算や設計に高度な技術が必要です。多くのハウスメーカーは中二階の設計・施工に慣れていません。
特に平屋住宅を得意としているハウスメーカーで、中二階に対応しているメーカーは少ないでしょう。平屋に中二階を設ける場合、中二階の設計・施工実績が豊富なハウスメーカーを選ぶことが重要です。
複数のハウスメーカーに見積もりを依頼し、中二階に関する知識や経験、提案力などを比較検討しましょう。
固定資産税が高くなる可能性がある
中二階は、床面積に含まれるため、固定資産税が高くなる可能性があります。固定資産税は、建物の評価額に応じて課税されます。
中二階を設けることで、建物の評価額が上がり、結果として固定資産税も高くなる可能性があるというわけです。ただし、中二階の広さや構造によっては、固定資産税の評価額が変わります。
中二階の固定資産税が気になる方は、ハウスメーカーの担当者に確認しましょう。
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まとめ
平屋に中二階を設けると縦に開放的な空間を作れ、部屋全体を明るくできます。また、子ども部屋や書斎、趣味の部屋として利用できるでしょう。
ただし、平屋に中二階を設けると、耐震性が低くなったり建築費が高くなる可能性があります。平屋に中二階を設けるデメリットも考慮しながら、取り入れるようにしましょう。
この記事を参考にして、平屋に中二階を取りいれるか決めてみてください。