平屋に中庭を設けた方がいい？
平屋に中庭を設けるメリット・デメリットを知りたい
このように、平屋に中庭に平屋を設けるべきか気になっている方は、多いのではないでしょうか。平屋に中庭を設けると日当たりや風通しの問題を解決できる可能性があります。
しかし、平屋に中庭を設けるデメリットを把握していないと、後悔する可能性が高いです。そこでこの記事では、平屋に中庭を設けるメリット・デメリットを解説します。
平屋に中庭を設けるか決めるためにも、この記事をチェックしてみてください。
また、以下の記事では当メディアが厳選した平屋住宅を建てる際におすすめの住宅会社を紹介していますので、ぜひ一度お読みになってみてください。
平屋に中庭を設けるメリット
平屋に中庭を設けるメリットは以下の4つです。
それぞれのメリットを把握して、平屋に中庭を設ける魅力を知りましょう。
日当たりと風通しが良くなる
2階建ての住宅であれば、2階部分に窓を設けることで日当たりと風通しを確保できます。しかし、平屋は日当たりと風通しが悪くなりやすいです。
特に、周りを住宅に囲まれている場合は、家の中に光が入りにくく、風も通りにくいです。ただし、平屋に中庭を設けることで、日当たりと風通しを格段に良くできます。
中庭を設けることで、建物の中に光を取り込みやすくなります。また、中庭を風が通り抜けるため、建物全体の風通しを良くすることが可能です。
間取りの開放感を高められる
平屋に中庭を設けることで、開放感あふれる暮らしを実現できます。中庭は建物に囲まれた外部空間であり、プライベートな空間として利用できます。
平屋の場合、中庭をリビングやダイニングに隣接させることで室内と一体的な空間となり、開放感を高めることが可能です。食事をしながら外を眺められると、開放感を感じやすいでしょう。
防犯性やプライバシー性に優れた屋外空間を作れる
中庭を設けることで、防犯性やプライバシー性に優れた屋外空間を作れます。中庭は、建物で囲まれた空間のため、外部からの視線を遮断することが可能です。
プライバシーを確保しながら、家族や友人との時間を楽しめます。また、中庭は、外部からの侵入を困難にする効果があります。建物で囲まれているため、侵入者が容易に侵入できません。
中庭に面した窓は、死角になりにくいため、防犯性が向上するでしょう。
人の目を気にしない利用ができる
リビングやダイニングから直接出入りできる設計にすれば、家族だけの特別な空間が生まれます。たとえば、友人とのバーベキューや子供たちのプール遊び、趣味のガーデニングなど、周囲の目を気にせず自由気ままに過ごせます。
子供が小さいうちは遊び場として、老後は夫婦二人の憩いの場としてなど、変化に合わせて柔軟に対応できるのも大きなメリットです。
平屋に中庭を設けるデメリット
平屋に中庭を設けるデメリットは以下の4つです。
それぞれのデメリットを把握して、平屋に中庭を設けるべきかを検討してみてください。
断熱・気密性が低下しやすい
中庭を設けることで、建物全体の形状が複雑になります。外気に触れる面積が増え、断熱材を施工しにくい箇所も出てきます。
中庭に面した開口部（窓やドア）も増えるため、熱が逃げやすいです。中庭を設けて窓が増えると、建物全体の気密性が低下する可能性もあります。
気密性が低いと隙間風が入り込みやすく、暖房効率が下がります。平屋に中庭を設ける際は、断熱性や気密性を低下させない間取りを考えることが大切です。
家事動線や生活動線の設計が難しい
平屋に中庭を設ける場合、中庭を囲むように各部屋を配置するのが一般的です。部屋から部屋への移動距離が長くなり、家事や生活の動線が複雑になりやすいです。
たとえば、洗濯物の家事動線は洗面所から中庭まで移動して干し、中庭から各部屋に洗濯物を取り込む必要があります。平屋に中庭を設ける際は、家事動線や生活動線を考慮することが重要です。
中庭を中心に各部屋を配置するのではなく、家事動線を考慮して、水回りやキッチンを近くに配置するなどが考えられます。また、中庭と各部屋をつなぐ通路を設けることで、移動距離を短くすることも可能です。
中庭を設けた家事動線や生活動線の設計が難しい場合は、ハウスメーカーの担当者に相談しましょう。
室内の面積が狭くなる
中庭を設けるためには、中庭分の土地を確保する必要があるため、居住スペースが圧迫されます。特に、敷地面積に限りがある場合は、中庭を設けることでLDKや寝室などの必要な部屋が狭くなってしまう可能性が高いです。
また、中庭に面した部屋は壁や窓の面積が増えるため、室内の有効面積が狭くなることもあります。平屋に中庭を設ける際は、部屋の必要数を考えましょう。必要最低限の部屋数にすると、面積が狭くなることを防げます。
中庭のメンテナンスに手間がかかる
中庭を設けると、メンテナンスに手間がかかります。中庭のメンテナンスは、具体的には以下のような作業が挙げられます。
- 庭木の選定
- 雑草の除去
- 落ち葉の清掃
- 害虫対策
- ウッドデッキの場合は修理・補修
庭木の剪定や害虫駆除などを業者に依頼する場合は、メンテナンス費用が高くなるでしょう。芝生や砂利などの素材によっては、定期的な補充や交換が必要となる場合もあります。
平屋に中庭を設ける際は、メンテナンスしやすい植物を選んだり、防草シートや砂利を敷いたりする対策を取ると、メンテナンスの手間が省けるでしょう。
中庭の種類
中庭の種類は以下の3つに分けられます。
それぞれの種類の特徴を把握して、どれが合っているかを検討してみてください。
ロの字型
中庭を囲むことで、プライバシーが守られた空間が生まれ、家族だけの時間をゆったりと過ごせます。中庭を通して各部屋へ移動できるため、家族のコミュニケーションが取りやすい間取りとしても人気があります。
ロの字型の中庭のメリットは、プライバシーが確保された空間があることです。外からの視線を気にすることなく、子供を遊ばせたり、ガーデニングを楽しんだり、バーベキューをしたりと、さまざまな用途で利用できます。中庭に面した部屋は、明るく開放的な空間になります。
ただし、ロの字型の中庭のデメリットは、中庭の分だけ建物面積が大きくなるため、建築費用が高くなりやすいことです。中庭に面した部屋の夏は暑く、冬は寒くなる可能性があります。また、構造上、耐震性が低くなる場合があるため注意が必要です。
コの字型
コの字型の中庭は、建物で三方を囲まれた空間です。中庭は、家族だけの憩いの場や趣味のガーデニングを楽しむスペースとして活用できます。
間取りの工夫によって、中庭とリビングやダイニングを一体化させれば、開放感あふれる空間が生まれるでしょう。天気の良い日は窓を開け放ち、アウトドアリビングのように過ごすことも可能です。
ただし、コの字型は外部の視線が遮れないため、完全なプライベート空間にはなりません。ロの字型よりも開放感はありますが、プライバシー面で劣ります。
L字型
L字型の中庭のメリットは、形状が生み出す独特の空間構成です。L字型は建物と庭との関係性をより複雑にし、奥行きや変化に富んだ空間を作り出せます。
L字型は、ロの字型やコの字型よりも開放感のある空間を実現できます。家事動線や生活動線も複雑にならないため、ストレスを軽減できるでしょう。
ただし、L字型の中庭は完全なプライベート空間は実現できません。完全なプライベート空間にするためには、塀を設けて外から見えないようにする必要があります。
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まとめ
平屋に中庭を設けると、日当たりや風通しの確保や間取りの開放感を高められます。しかし、家事動線が悪くなったり部屋が狭くなったりする可能性があるでしょう。
平屋に中庭を設ける際は、間取りや土地の広さを入念に検討する必要があります。また、中庭を設けることによるランニングコストも考慮しておきましょう。
この記事を参考にして、平屋に中庭を設けるか検討してみてください。
