「注文住宅で平屋を検討しているけど、耐震性ってどうなの？」
「地震に強い平屋を建てたい！」
近年、地震や台風などの自然災害が頻発し、より安全な住まいへの関心が高まっています。その中で、平屋は地震に強い構造として注目されている住宅スタイルです。
実際に、震度7を2回経験した熊本地震で、平屋の方が2階建て以上の家よりも倒壊数が少なかったという話もあります。南海トラフ巨大地震など、懸念されている地震もあるため、しっかり対策をしたい方は多いでしょう。
しかし、平屋は2階建て住宅と比べて構造的な弱点も存在するため、耐震性を高める工夫が必要です。
そこで本記事では、耐震性を高める方法と後悔しない家づくりについて解説します。本記事を参考にして、注文住宅で耐震性の高い平屋が実現できるか検討してみてください。
平屋の耐震性を決める重要な要素
平屋は地震に強い構造と言われますが、2階建て住宅に比べて壁や柱が少ないため、地震に抵抗する力が弱くなります。平屋の耐震性を高めるには、下記の3つの要素を理解し、適切な対策を講じる必要があります。
それぞれ解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
地震に強い工法を採用している
平屋の耐震性を高めるには、地震に強い工法を採用する必要があります。主に注文住宅を建てる際に採用される工法は下記の3つです。
- 木造軸組構法
- ツーバイフォー工法
- 鉄骨造
工法によって住宅の形状やデザイン、必要な設備が異なります。工法のみでの地震対策は難しい可能性があるため、各工法に合わせた耐震設備を採用して耐震性を高めましょう。
強い地盤の土地に家を建てている
地震の揺れは地盤を通じて建物に伝わるため、強い地盤の土地に家を建てることが、平屋の耐震性を高める重要な要素となります。地盤の強さは、大きく下記の3つの要素によって決まります。
- 地盤の種類：砂質土や粘性土など、柔らかい地盤は地震時の揺れの影響を受けやすい
- 地盤の密度：密度が高い地盤は、地震時の揺れを吸収し液状化現象リスクが低下
- 地下水の量：地下水量が多い地盤は、地震時の揺れで液状化しやすい
家を建てる前に、必ず地盤調査をして地盤の強さを確認しましょう。地盤調査の結果に基づいて、地盤改良が必要かどうかを判断します。
地盤が弱い場合は、地盤改良をして地盤の強度を高める必要があります。必要に応じて適切に地盤改良しましょう。
建物の形状がシンプルである
複雑な形状をした平屋の場合、地震の影響を受けやすい可能性があります。そのため、平屋の耐震性を高めるには、できるだけシンプルな形状が望ましいです。
シンプルな形状であれば地震の力を受けにくく、地震に抵抗できるだけの壁量を確保しやすいというメリットがあります。また、地震以外にも施工が容易でミスが発生しにくいのも良い点です。
シンプルな形状の例として、正方形・長方形・L字型があります。複雑な形状を避けるポイントは、突起部分を作らず、開口部を適切に配置するのが有効と言われています。また、斜めの壁も施工が複雑になるため、耐震性を意識する場合は避けた方が良いでしょう。
平屋を建てる際の耐震性を高める方法
平屋を建てる際の耐震性を高める方法を紹介します。内容は下記の4つとなります。
それぞれ紹介します。ぜひ参考にしてください。
ハザードマップで地震の際のリスクを把握する
家を建てる際には、ハザードマップを活用して地震のリスクを把握し、適切な対策を取ることが重要です。ハザードマップとは、地震、洪水、津波などの災害が発生した場合の被害想定区域を示した地図です。
市町村が作成しており、インターネットや役所の窓口で閲覧できます。ハザードマップには、地震発生時の揺れの強さや浸水想定区域・土砂災害発生危険箇所・避難場所などが記載されています。
ハザードマップを活用することで、建てる土地の災害リスクを把握し、地震発生時の被害を想定することが可能です。地震のリスクや被害を想定できれば、平屋を建てる際にどの程度の耐震性が必要か検討できます。
ハザードマップを参考にして適切な耐震対策を取りましょう。
構造計算をする
耐震性の高い平屋を建てる場合、構造計算をすることで安全な住まいを実現できます。構造計算とは、建物が地震や台風などの荷重に耐えられるかどうかを計算で検証することです。
構造計算によって、建物の安全性・耐震性を高め、無駄なコストを削減できます。また、建築基準法の確認申請をスムーズに行えるため、構造計算はぜひ取り入れてください。
構造計算は、建物の設計段階で行う必要があります。設計士に依頼して、建物の形状や構造、使用する材料などを考慮した上で計算します。
構造計算は、専門的な知識と技術が必要なため、必ず構造計算士に依頼する必要があります。構造計算士を選ぶ際には、経験や実績のある構造計算士を選びましょう。
また、トラブル防止のために費用や納期は事前に確認しておくことをおすすめします。
耐震等級3を取得する
耐震等級3とは、建築基準法で定められている耐震性能の等級で、最も高いレベルの性能です。耐震等級3の建物は、震度6強〜7クラスの地震でも倒壊しない耐震性を備えているとされています。
耐震等級3を取得すれば、地震に対する安全性を大幅に向上させるだけでなく、資産価値を高め、火災保険料の割引を受けることが可能です。耐震等級3を取得するには、下記の方法があります。
- 構造計算をする
- 耐震壁を適切に配置する
- 基礎を強化する
- 地盤改良をする
- 制震ダンパーなどの地震対策機器を設置する
耐震等級3を取得するために、建築コストが高くなる場合があります。また、設計や施工に専門的な知識と技術が必要なため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
免震・制震も取り入れる
平屋を建てる際には、耐震性の高い構造以外にも免震・制震技術を取り入れることで、より安全で快適な暮らしを実現できます。免震と制震は、地震の揺れを建物に伝えない、あるいは軽減する技術です。
免震・制震を取り入れることで、地震による建物の被害を軽減でき、家具の転倒や落下を防げます。また、地震発生時の揺れを抑え、快適な住空間を実現できます。
しかし、免震・制震には専門的な知識と技術が必要なため、建築コストが高くなってしまうというデメリットもあります。また、メンテナンスも必要なため、これらを理解した上で採用するか決めましょう。
平屋に適した免震・制震技術は、建物の構造や予算によって異なります。免震・制震技術の導入を検討する際は、建物の構造や予算に合った技術を選びましょう。また、メンテナンス計画も立てておくと、安心して生活できます。
耐震性の高い平屋を建てられる注文住宅会社を選ぶポイント
近年、地震への意識の高まりから、耐震性の高い平屋を希望する方が増えています。注文住宅であれば、自分の希望に合った耐震性の高い平屋を建てられます。
しかし、注文住宅会社はたくさんあり、どこを選べば良いか迷ってしまう方もいるでしょう。そこで、耐震性の高い平屋を建ててくれる注文住宅会社を選ぶポイントをいくつかご紹介します。
それぞれ紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
平屋の施工実績が豊富にある
耐震性の高い平屋を建ててくれる注文住宅会社を選ぶ際には、平屋の施工実績が豊富にあるかどうかをチェックしましょう。平屋の施工実績が豊富な会社は、過去の経験から培ったノウハウを活かし、より安全で快適な平屋を建てられます。
会社のホームページを確認したり、モデルハウスを見学したりして情報収集しましょう。また、可能であれば実際に平屋を建てた施主の声を聞いたり、担当者に質問してみたりすることもおすすめです。
耐震対策に関して丁寧に説明してくれる
耐震対策に関して丁寧に説明してくれる注文住宅会社を選ぶことが重要です。耐震対策は、専門知識が必要な分野です。
担当者が耐震対策に関する専門知識を持っているかどうかを確認しましょう。また、耐震等級や構造計算・地盤調査など、具体的な耐震対策の内容を説明してくれる会社を選ぶ必要もあります。
耐震対策は、良くも悪くも地震が発生しないと効果が分かりません。だからこそ、耐震対策について丁寧に説明してくれるような、誠実な注文住宅会社を選ぶことが大切です。
担当者との相性が良い
担当者との相性がいいかどうかは、家づくりにおける重要なポイントの一つです。相性がいい担当者であれば、意思疎通がスムーズで、打ち合わせや準備段階も充実した時間になります。
相性がいい担当者を見つけるために、複数の会社で話を聞いたり、実際に話してみたりしましょう。また、質問してみると担当者の人間性や相性がわかる場合があるためおすすめです。
最終的には直感などの説明できない要素が大きいですが、まずは会って話してみないと直感も働きません。積極的にコミュニケーションをとって相性のいい担当者を見つけましょう。
後悔しない家づくりをするためのポイント
後悔しない家づくりをするためには下記に気を付ける必要があります。
耐震性の高い平屋を建てれば、家族の命を守れます。しっかりポイントを押えて後悔しない家づくりをしましょう。
予算とグレードのバランスをしっかり取る
耐震性の高い平屋を建てるためには、予算とグレードのバランスをしっかり取ることが重要です。耐震性能を高くすると、建築コストが上がってしまいます。
しかし、家族の命を守るためには、耐震性能において妥協はできません。予算と相談しながら、最適な耐震性能を選択していきましょう。
予算とのバランスを上手にとる方法としては、最低限必要な耐震性能を満たしておくことです。その上で、予算内でできる範囲で耐震性能を高めていけば、理想的な耐震性に近づけます。
優れた耐震性を求めると、グレードの高い設備を採用したくなります。しかしグレードの高い設備を使用するよりも、必要な部分に重点的に投資する方が有効なケースもあります。地震のリスクレベルや地盤の状況、建物の構造など総合的に判断して設備を選んでいきましょう。
気になったことは理解できるまで説明してもらう
耐震性の高い平屋を建てるためには、様々なポイントがあります。その中でも、気になったことは理解できるまで説明してもらうという点は、重要なポイントの一つです。
不明点があると適切な判断ができない可能性があります。あとで後悔しないためにも、気になったことは理解できるまで説明してもらいましょう。
複数の注文住宅会社を比較する
複数の注文住宅会社を比較することは、注文住宅を建てる際にとても重要です。複数の会社から見積もりを取り、価格やサービス内容を比較しましょう。
また、各社の強みや弱みを把握することで、自分に合った会社を選べます。複数の注文住宅会社を比較する際には、以下のポイントを比較しましょう。
- 耐震性能
- 価格
- サービス内容
- 実績
- 担当者
- アフターサービス
耐震性の高い平屋を建てるために、複数の注文住宅会社を比較して納得いく会社を選びましょう。
耐震性の高い平屋を建てるなら伸和建設がおすすめ
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 伸和建設株式会社 |
| 住所 | 三重県名張市桔梗が丘2番町5街区68番地 |
| 創業年数 | 1973年9月 |
| 公式サイト | https://hiraya-ie.com/ |
耐震性の高い平屋を建てたいなら伸和建設がおすすめです。伸和建設は1973年9月設立の注文住宅会社で、三重県や奈良県で多くの平屋建築の実績があります。
ワンルームから3LDKなど、様々な平屋に対応した全30プランを用意しています。自由設計にも対応しているため、耐震性の高い平屋も建てられます。
見学会やオンライン相談会、公式LINEで気軽に相談できます。まずは気になることを聞いてみると良いでしょう。
まとめ
今回は耐震性の高い平屋を建てるためのポイントについて紹介しました。平屋は耐震性が高くとても人気の住宅です。
しかし、耐震性を高めて安心して暮らすためには構造や設備で耐震対策を取らなくてはなりません。よく検討して、納得のいく平屋を建ててください。
そして注文住宅を建てる際に何よりも大切なことは、複数の注文住宅会社を比較することです。しっかり検討して後悔のない家づくりをしましょう。
本記事があなたのお役に建てることを願っています。
